セクション |
要約 |
日本のB5G推進戦略とB5GPCの紹介 |
- B5GPCは官民学連携を通じてB5G推進戦略を促進することを目的としている
- B5Gのビジョン、ホワイトペーパーの作成、O-RANの推進を含む技術的な議論などを行う
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B5GPCホワイトペーパー小委員会の活動と貢献 |
- 2030年頃の社会を予測し、B5Gのユースケースと要件を検討してホワイトペーパーのビジョン部分を作成
- B5Gの技術動向を検討し、ユーザーと市場に対する機能と価値、役割と期待を明確にしてホワイトペーパーの技術部分を作成
- 小委員会での検討に基づきITU-R WP5Dへのアクションプランと貢献を行う
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B5GPCホワイトペーパーの概要とIMT-2030のための各業界のユースケース |
- 機械産業 - インテリジェント/自動化された作業/製造プロセス、遠隔操作/制御/診断、柔軟な構築/処理/生産/運用管理など
- 自動車産業 - 全ての人が自由かつ効率的に移動可能、MaaSプラットフォームによるマルチモーダルモビリティ、スマートシティとの連携など
- 倉庫/物流産業 - 物流DXによる最適化されたサプライチェーン、人手不足に対応した物流構造改革、強靭で持続可能な物流ネットワークなど
- ヘルスケア産業 - 知覚能力の支援、最小限の接触と感染監視、ゲノム解析のDB、遠隔手術、低侵襲手術など
- メディア産業 - オンラインでのコンテンツアクセス、仮想空間とホログラフィック通信の活用、コンテンツ配信の個人化/カスタマイズなど
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IMT-2030に何が求められるか |
- 5Gの標準化と商用化の反省から - 3つの利用シナリオの定義は5Gの方向性を明確にし、垂直産業から多くの関心と期待をもたらした
- 一方で、新機能と能力により標準化の負担が増加し、システム開発と運用のコストが上昇した
- KPI指標がRANのみを参照していること、ネットワークパフォーマンスが保証されていないこと、3つの利用シナリオがすべて実現されていないことから、実際のネットワークパフォーマンスとユーザーの期待にギャップが生じている
- 必要なネットワークパフォーマンス(SLA)を保証する必要がある
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まとめ/結論 |
- B5GPCとIMT-2030のための各業界の想定ユースケースと数値要件を紹介
- ホワイトペーパーの内容は日本からITU-R WP5Dに提案され、ITU-R M.2160に採択された
- ホワイトペーパーの特徴は、すべての業界を対象とし、具体的な数値を伴う要件をまとめている点
- これらの挑戦的なKPIに加えて、通信業界に求められるのは、必要なネットワークパフォーマンス(SLA)を保証する点
- 個々のピークネットワークパフォーマンスの向上に加え、そのようなネットワーク保証をサポートするための新しいアーキテクチャと機能が必要
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