3GPP Stage 1ワークショップ(IMT-2030ユースケースについて)の要約

セクション 要約
はじめに
  • 2024年5月8日から10日にオランダ・ロッテルダムで開催
  • 目的は、6Gユースケースに関連する様々なグローバル/地域の研究組織やMRPの進行中の取り組みに3GPPを近づけること
  • 245人が対面参加登録、383人がリモート参加登録。対面では200人以上が出席
  • オペレーター、バーティカル、地域連盟、ITUなど、様々なコミュニティが6G/IMT2030ユースケースに対する見解を発表する機会となった
ワークショップのアジェンダ
  • 5月8日(水): オープニング、オペレーター、バーティカル
  • 5月9日(木): 研究連携
  • 5月10日(金): ITU、3GPP、クロージング
オペレーター向け6Gドライバー 発表者: GSMA (Barbara Pareglio氏)、NGMN (Sparsh Singhal氏)
バーティカル向け6Gドライバー 発表者: 5GAA (Maxime Flament氏)、5G-ACIA (Andreas Müller氏)、5G-MAG (Jordi J. Gimenez氏)、GSOA (Munira Jaffar氏)、TCCA (Tero Pesonen氏)、WBA (Bruno Tomas氏)
6G地域研究連携 発表者: 中国IMT-2030(6G)PG (Ying Du氏)、日本B5GPC (Satoshi Konishi氏)、インドBharat 6G Alliance (Rajesh Kumar Pathak氏)、米国Next G Alliance (Amitava Ghosh氏)、韓国6GForum (Namseok Ko氏)、欧州6G-SNS (Gustav Wikström氏)
6GにおけるITUと3GPPの相乗効果 発表者: ITU (Uwe Löwenstein氏)、3GPP (Puneet Jain氏)
ワークショップの文書リスト 各組織からの発表文書リスト
ワークショップの要約 全発表の分析レビューに基づく、発表全体にわたる共通テーマの特定。優先順位や6Gユースケースのランク付けを意味するものではない
6Gの潜在的ドライバー
  • セキュリティ - ネットワークセキュリティとユーザーデータの機密性の両方に関して
  • 人工知能(AI)のサポート - ネットワーク設計/パフォーマンスとアプリケーションレベルでのAI実現の両方のため
  • 没入型コミュニケーション - 拡張現実、ホログラフィック、テレプレゼンス、マルチセンサリアル通信、デジタルツイン、(超現実的な)メタバース、仮想世界など
  • サステナビリティ - 主にエネルギー効率/消費エネルギーの削減を指す
  • ユビキタスで回復力のあるカバレッジ - 非地上ネットワーク(衛星)カバレッジ、遠隔地や十分にサービスを受けていない地域、シームレスな地方カバレッジなど
  • センシング - 人間活動認識、位置特定と追跡、環境オブジェクト再構成、モニタリングタスクなど
  • 「スマート」なすべて - リモートで操作/制御/設定可能なシステムを指し、一般的にAIが支援
  • その他 - 6G音声(Vo6G)、固定無線アクセス(FWA)、LPWA・大規模IoT/センサー、オープンネットワーク北向きAPI、ヘルスケア、自動運転、コネクテッドビークル、拡張測位、下位互換性など
IMT-2030の「ホイール図」と「パレット図」
  • 「ホイール図」: IMT-2030(6G)の6つの利用シナリオ。うち3つはIMT-2020(5G)から拡張、3つは新規
  • 加えて、すべての利用シナリオに適用される設計原則として4つの「包括的側面」あり
  • 「パレット図」: IMT-2030の15の機能。うち9つはIMT-2020から派生
  • IMT-2030は、環境的・社会的・経済的サステナビリティの向上に貢献し、国連気候変動枠組条約のパリ協定の目標達成も支援する
6Gタイムライン ITUと3GPPの6Gタイムラインを提示
3GPPにおける次のステップ
  • SA1#106(2024年5月27-31日)で、3GPPメンバーに6Gユースケースに対する見解とSI組織面の発表を求める
  • SA1 6G SIDの承認は2024年9月(TSG SA#105)を目標
  • TSG全体の6Gワークショップを2025年3月10-11日に計画。詳細は未定