文書基本情報
著者 T-Mobile Advanced & Emerging Technologies
寄書番号 6GWS-250017
タイトル T-Mobile's Vision & Priorities for Next Generation RAN
発表場所・時期 3GPP 6Gワークショップ 2025年3月 (仁川、韓国)
5Gの展開から得られた教訓
  • 4Gと5Gの間にRANネットワークアーキテクチャの根本的な違いはない
  • すべての新しいバーティカル向けに単一のRANパイプを使用する方式は商業的に実現不可能
  • 従来のメカニズム(5QI、スライシング)はサービス品質制御が粗く静的すぎる
  • 5G Advancedは新しいバーティカルに効果的に対応できない
  • FWA(固定無線アクセス)は成功しているが課題も存在
5G Advancedにおけるインテントベースの接続性
  • ネットワークスライシング:
    • 現在サポートされているが、静的でデバイスOSのサポートに依存
    • 利点は限定的
  • QoS (5QI):
    • 静的で粗い制御のみ
    • KPIベースではない
  • L4S:
    • 限定的なIPレベルの輻輳情報のみ
    • レイテンシ重視アプリケーション向けのRAN適応が可能
6G RANの戦略
  • 基本原則:
    • Day 1からのeMBBと音声サービスのサポート必須
    • 5G/5GAで効果的にサポートできないユースケースに焦点
    • 現在のプロトコルとRANアーキテクチャに制限されない仕様
  • スケーラブルアーキテクチャ:
    • 特定のユースケースに最適化されたモジュラー型6Gアーキテクチャ
    • 新しいスライスやモジュールの容易な追加を可能にする設計
    • AI-RANによる通信とコンピューティングの統合プラットフォーム
6G RANへの期待
  • スペクトラム:
    • 5Gから6Gへのクリーンな移行/共有(MRSS)
    • 5Gのバンドコンビネーションとパワークラスの再利用
    • アンライセンススペクトラムの新機能活用
  • 性能向上:
    • サービス固有のパフォーマンス向上
    • 無線リンク効率の継続的な改善
    • 新しい空中インターフェース/プロトコル
  • 運用とエネルギー効率:
    • リアルタイムのカバレッジと容量計画のための機能
    • クラウドネイティブRANアーキテクチャ
    • サービス認識によるリアルタイム最適化
AI-RANと統合通信・コンピューティング
  • RAN機能:
    • 空中インターフェース、リンク適応、RRM、モビリティ管理
    • コンピューティングリソース管理
    • リアルタイムオーケストレーション
  • 新しいRAN機能:
    • エッジコンピューティング
    • アプリ開発者向けプログラマブル機能
    • AIデータ収集、モデルトレーニング
まとめ
  • 5Gから6Gへの進化は既存サービスの継続的サポートに重要
  • 固定無線アクセス(FWA)は新しい収益と市場機会を創出したが、長期的な成功には最適化が必要
  • 6GのRANサービス認識により、顧客体験、リソース利用効率、新市場機会の創出が改善される
  • AI統合とクラウドネイティブアーキテクチャが6Gの成功の鍵となる